ジャンクギター再生〜塗装・上塗編〜ランダムスター

ジャンクギター再生〜塗装・上塗編〜ランダムスター

 

ボディの下地処理が終わったところで赤の上塗り移るんですが、ネックヘッドを加工したのでその処理もしていきます。

f:id:San-moon:20191208115816j:plain元の形状がこちら。

これをこの様にノコギリでカット。

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加工写真撮るの忘れました。2弦ペグの部分の穴からカットしています。Φ10の木工キリでペグ穴開け。ピッチは現状を測定して開けています。ノコギリ痕の仕上げは丸棒にサンドペーパーを両面テープで張り付けた物を使いました。

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塗装は状態が良かったのでそのまま上塗りしますがボディと同じように白染していきます。ボディに使ったプラサフ使いますが、その前にマスキング。

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正面のみの塗装にします。側面側にも少し色を残そうと思うので2㎜のマスキングテープで残す面を仮にライン決めします。ライン決めの後にそのマスキングテープに沿ってもう一回。

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仮に貼ったマスキングテープを剥がせば側面2㎜の塗装領域の出来上がり。

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塗装しない部分を全てマスキングすれば準備完了。マスキング面倒だったのでナットは外しちゃいました。

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プラサフ吹付。研ぎ処理はボディと同じなので割愛します。m(__)m

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もちろんボディと同時に処理しています。

いよいよ赤の上塗りです。と、その前に!

白塗りの時にラッカーの染まりの悪さが気になったので染まり回数を決めるためのサンプルを作ります。サンプルはこれに塗ります。

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100均のマグネットシート。良く調色確認のために使ったなぁ。吹いた後にボディに付けて色味を見ました。使いまわしができるんだよね。塗って乾いた後にガムテープとか張り付けて剥がすと塗装が剥がれる。今回は下地が白なのでこのまま吹きます。

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赤はこれ使います。

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4回塗りでこんな感じ。4回塗りでいいかな。このサンプルシートはこの後も使うので汚さないように保管しときます。

雨降りなのでベランダでの塗装はあきらめて浴室に養生して色染です。(この判断がまたまた修正の始まりです。)

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サンプルシートに吹いたように4回塗りでこの状態。艶も出てまずまずです。この後、乾燥させてトップコートの準備になります。が、この時に気になったのが照明です。浴槽の照明は蛍光灯の白色ではなくて電球の電球色(薄いオレンジ色)だから染まり具合の確認がしにくいなぁ~と。

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ネックは半渇きの状態でマスキングテープを剥がしちゃいます。硬化しちゃうと見切線のところで塗装が剥がれてしまうかもなので。

一週間後の休みにトップコート用の下地作りです。#1000の耐水ペーパーでトップコートの喰いつきがよくなるように艶がなくなるまで研いでいきます。

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(´Д`)ハァ…ちゃんと染まってなかった…他にもゴミが付いたところを見逃したみたいでゴミが剥がれたところがポツポツと…#1000で下地が出るって全然塗れてないじゃん!

 


仕方ないので薄いところだけ染めます。修正箇所にマーキング。やっぱり晴れているときにやらないと駄目だよね。

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今回はクリア(ラッカー)の捨て吹きもして下研ぎの時に色を研がないようにします。

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今回は大丈夫でしょう(⌒∇⌒)。乾燥させたらまた下研ぎしていよいよトップコート。その前にやっておくことがあります。ネックにエンブレムを入れようと思います。

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このタトゥーシールを使います。この他にステッカーとか試しましたが文字の際の残りがタトゥーシールが一番目立たなかったので。

デザインはエクセルで作成。

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タトゥーシールを使う場合は文字を反転しないと駄目ですよ。反転や色付けの仕方はウェブでm(__)m。デザインはフォントのみを使用しています。デザインフォントで検索すればいろいろダウンロードできます。

ここでサンプルシートの出番です。

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シールの色決めと塗料に侵されないかの確認をします。左側がタトゥーシール。右側がステッカー。ステッカーは透明で試したけど白くなっちゃいました。

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タトゥーシールの位置決めをします。マスキングテープで直線出ししました。

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説明の通り張り付けてこんな感じです。この時点では曇って見えますがトップコートのクリアを塗れば艶が出て綺麗に見えます。(サンプルシートで確認済です。)

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調子に乗ってシリアルナンバーまで。2019年の1番です。

トップコート前の準備が出来ました。クリアは2液性のウレタン塗料を使います。

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ラッカー塗料の方が安価で迷ったのですが後々の管理が大変なので硬化した後に手入れの楽な方を選びました。調べてみるとギタースタンドでの痛みや溶剤に侵されるリスクがありますからね。車、バイクの外装はウレタン塗装がポピュラーですしね。特にバイクのタンクはラッカー塗料だとガソリンでやられます。

ギターの場合は音に影響があるのかな?私のような初心者には判りません( ´∀` )

#1000の耐水ペーパーで赤塗りを研いで表面をきれいにしてクリアを吹きます。あっ、そうだ!表面をふき取るときシリコンオフを使った方がいいです。油分等で塗装がはじくのを防ぐためです。

 

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クリアなので見た目の変化有りません。

どうしても塗料を吹いている最中にゴミがついてしまいます。クリアの段階では目立つので最中は色染の時より注意して確認します。ゴミがついてしまった場合にはクラフトナイフで取るようにしています。

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先端の尖っているものであればなんでもいいかな。もしゴミがついて取ることがあればとった後そこがエグレます。慌てずにそこにクリアを一吹きして少し待てばなじみます。硬化し始めた後だとなじまないので塗装中に行うのが後々楽です。

ラッカーのようにシャバシャバじゃないので一気に重ね塗りしていきました。4回塗りで1缶で足ります。クリアは重ね塗りを多くするとそれだけ深みが出ますのでお好みで。

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ネック部分はこんな感じです。シール部分も綺麗に艶が出てます。

2時間程度放置してマスキングテープを剝がして一週間ほど硬化させます。周囲温度が高ければ1~2日で硬化して磨きの工程に入れますけど冬だし、加熱する設備ないので放置です。

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クランプでボディとネックをセットしました。うん!いい感じ。でも各部品を組付けていくとイメージ変わるんだよなぁ…多分。

磨きは水研ぎ#1000から始めて#1500までとします。

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手でゴシゴシしてもいいですがポリッシャー代わりにドリルにスポンジ付けて磨きます。細かい所は手作業になるけど工具使えば労力が減るからね。

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研磨剤はこれ。昔、車関係やってた時のがクローゼットあさってたらでてきました。超極細研磨剤です。

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耐水ペーパー#1500で研いだ感じです。これを超極細研磨剤で磨くと

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こんな感じです。磨きはペーパー目と磨きで輝き方が変わります。ただし、塗料がキチンと硬化していることが前提ですよ。硬化が不十分だといくら磨いても曇ったままです。艶でないなぁ~と思ったら時間をおいて磨いてみることも必要です。

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ボディはちょっと硬化が足りないかなぁ。写真に自分が映り込んでますが実際には艶が足りません。

この時、ボディとネックに問題が有ることが判ったので磨きは後回しにしました。

今回の塗装工程は一先ず終了です。
この時点でランダムボディーを手に入れてから約1.5ヶ月。仕事休みにチョコチョコやっている割に早かったかな。失敗なければ1ヶ月だったなぁ~。

 

ランダムスター再生はまだ終わってないじゃん。次回からは組付けを書いていきます。