ジャンクギター 再生 〜組付け編〜ランダムスター

ジャンクギター 再生 〜組付け編〜ランダムスター

 

塗装も終わり、各部品も調達できたので組付け開始です。

外でやる作業もないし平日の帰宅後からチマチマ組上げますかね。

 

まずはボディーとネックの組付け。

1mのアルミ定規を調達して直線が出せるかの確認です。

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本当は直線が見れればいいのでアルミのフラットバー(平板)を買う予定でホームセンターに行ったんだけど、このアルミ定規の方が安かったので定規にしました。なんで?ただの板より目盛が入っている定規の方が安いんだろ(・・?…ゆくゆくですが、組んでいくと測定する場面が出てくるので定規にして正解でした。

 

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ボディのトレモロアーム取り付けビス穴の中心を出してネックのポジションマークセンターとの通り確認をします。ズレていると弦落ちしたりするし、見た目もカッコ悪いからね。

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ピックアップの位置も中心になっています。

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塗装している時から思ったのが、トレモロの取り付けビス穴が4穴しかないんだよね。AriaProから取り外したトレモロは6穴固定だし、ファインチューナー付いてるフロイドローズタイプは2点固定だし。

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で、ラウドネスの古いライブ映像みて思い出した。当時はフリッカーと呼ばれるトレモロアームで4穴固定でした。ひょっとしてこのボディ当時物?って思った瞬間( ´∀` )

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ネックのビス穴はランダムボディーの取付穴とピッチが違っていたのであらかじめ丸棒で埋めました。φ4の木製丸棒に木工用ボンド塗って押し込んでノミで切り取り平面に仕上げれば完成。

直線が出る位置でクランプで仮止め。ここまではいい感じ…って取り付けの座グリ形状がなんか違うぞ…前記事で書いた問題です。

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ランダムボディの座グリはネック末端部に緩いRが掛かっています。AriaProのネック末端部は直線。どうしようかと思いながら取り敢えずスケール測定してこのまま行けるなら隙埋めすればいっか!

 

うぅ~ん…駄目だ…12フレットからトレモトブリッジまでの距離が+10㎜ほど…

取り付け形状の隙間が約8㎜。いわゆるオクターブチューニングが狂う…ってかそもそも調整にならないじゃんか!ネックかボディを削らなきゃだぞΣ(゚Д゚)でも長くてよかった。短かったらどうなるんだろ???

各部品を消耗品と考えると頻度はネックかなぁ…ネック単体調べてみると付け根が直線が多いのか?R掛かってるのはストラトタイプか?後々、交換も考えているのでボディを削ることにしました。

けどね、当時物の可能性あるのによくやるよ…とか、わかる術ないし。でも、ライブ映像のネック付け根は丸いような…とかちょっと考えました…けど削っちゃえ!です。

ドリルにルーター付けて削って、ノミで平面出して…うぅ~面倒くさ!

またまたアマゾンさんを検索。トリマーをポッチってしちゃいました。

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ネックの取付部寸法出して型板作りました。5.5㎜厚のベニヤ板です。

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型板はクランプで固定するので長めにしておきました。当て板をしてクランプ固定します。両面テープで張り付けてもいいと思いますけど塗装して間もないので剥がれや食い込みがあるかもです。

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ビットはコロと呼ばれるベアリング付きで型板にコロを当てればそれ以上削れないってものです。

ルーターはドリルと違い、回転数が早くそこそこのパワーがあるので一気に削ろうとすると弾かれるので1回の削り代は多くても3㎜ずつにしていきます。ビットも長いタイプではなくコロと刃先の距離が短いものを選びます。

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座グリ完了です。ピッタリ収まった(´▽`) ホッ。けどちょっと削りすぎちゃった…

(この削りすぎ、この後もっと削らないとだめでした(´Д`)ハァこの時は型板が歪んだと思ってました)

 

収まったところでもう一度、ネック・ボディの直線出し。今度はスケールも調整範囲になりました。基準は1弦のブリッジサドルを調整範囲の中心にして12フレットまでの距離が確保できるか確認。ちょっとネック側に調整代が出来ることが理想かな。2、3、5,6弦は1弦より引き方向(ブリッジ側に)になるからね。

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直線とスケールの確認がOKならクランプで固定してビス止め。ボディに空いている穴と同じような寸法の先の尖ったものでケガキを入れます。取付穴より細いキリを使いました。

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ビスより細いキリで下穴を開けていきますが、深く掘らないようにキリにマスキングテープ貼って深さ決めます。ドリル径は木なので-1.5~-2.0でいいと思います。下穴開けないとビス径にもよりますけど木が割れますよ。

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このプレートを使おうと用意したのですがピッチ合わず…ホームセンターへ

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皿ビス用のローゼットワッシャーを調達しました。専用のジョイントブッシングを使えばカッコイイんだけどね。

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ネックとボディをビス止めしてペグ付け。

そうそう、塗装中にパーツを仮合わせした時にピックアップの配線が穴より太い事がわかって穴を広げています。

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 ピックアップ、トレモロ、ボリューム、スイッチを組付て配線。

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さぁ、弦も張ったことだし各部の調整しましょうかね。

(。´・ω・)ん?弦高が高い…

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ストラトタイプのトレモロなので各弦毎に弦高調整できるのですが目一杯下げても3mm以上あるよ…

ネック側からスケールであたると角度がついてました。

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トリマーでの削りを失敗したと思っていたこれ。ポケットの深さを測定すると1.5㎜ほど削り落とさないと通りが出ませんでした。分解して削ります。

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気を取り直して弦高調整、オクターブ調整しました~~素人調整だけどね。

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トレモロも黒になりました。ストラトタイプのジャンクを買ってしまいそれに組み込まれていたモノを清掃して取付。

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コントロールキャビンの蓋はミラーアクリル板を加工しました。

ピックアップセレクター部は汎用LPが有ったのでそれを取付。

トレモロスプリング部はチューニング後に付けるか付けないか…

 

あとはお坊ちゃまが弾いてくれるかが問題だね。

 

延べ3ヶ月に渡る再生記でした。

ピックガード付けたり、ポジションマークをいじったりしたいな(o^―^o)ニコ

いつの間にか工房のような方向性になりつつあります。

 

次は何を再生しようか???(⌒▽⌒)アハハ!