ジャンクギター再生〜塗装・下地編〜ランダムスター

ジャンクギター再生〜塗装・下地編〜ランダムスター

 

 前回、ランダムボディー塗装剥がしを始めてこの状態から3時間かけて片面の剥がしがやっと終わり。

f:id:San-moon:20191129180016j:plain

朝イチホームセンターで買ってきました。朝7時の開店まちしました(^_^)

f:id:San-moon:20191129180145j:plain

ランダムサンダー。これで#120のペーパーでガリガリ行きます。

f:id:San-moon:20191129180442j:plain


お嬢に手伝って貰ったんですが、裏面削るのに約15分。この状態です。

f:id:San-moon:20191129180531j:plain

やっぱり物いじりは道具だね。昨日の苦労が…側面も同じ様にガリガリいきました。曲面のある物もペーパーの番手を間違えなければかなり楽になります。ランダムサンダーの他にオービタルサンダーもありますが直線振動なので自分はランダムサンダーの方が使い勝手がいいと思います。また、塗装仕上げの磨きにも使えるので広範囲で活躍してくれます。

今回、ホームセンターで調達した塗装工程で使用する物です。

・ランダムサンダー ¥3,880

・ランダムサンダー用ペーパー#120、#240各2枚 ¥704

・紙ヤスリ(A4サイズ)#240、#320、#400 各1枚 ¥300

・耐水ペーパー(A4サイズ)#400、#600、#1000、#1500、#2000各1枚 ¥500

・塗料カップ 2ヶ ¥196

・マスキングシート(2,800mm×25m) ¥398

・ウッドシーラー(油性) ¥880

・サンディングシーラー(油性) ¥948

・ウッドパテ ¥369

・木材 丸棒(ビス穴埋め用)φ3、φ4各1本 ¥102

・ラッカースプレー赤 2本 ¥738

・ラッカースプレー白 2本 ¥738

・使い捨てツナギ・マスク ¥496

その他、必要な材料。(家にストックがあるので買っていません。)

・マスキングテープ 幅3種類くらいあると使い分けできて作業しやすいです。)

・サンディングブロック 手作業で平面削るときにないと面が波打ちますよ。

スコッチブライト これは商品名かな?ナイロンたわしです。

・木材 50mm幅、10mm厚の平板 ボディーを仮に吊りさげられるようにする。

・カッター、ハサミ、段ボール

・ウエットテッシュ これ結構重宝します。アルコール入りが直ぐ揮発するので使いやすい。

・ウエス 古着で捨てるシャツとかでいいかな。

エアダスター パソコンのホコリ取りとかで売ってます。削りカスやホコリを飛ばすのに使います。自分はエアブラシ用のコンプレッサーがあるのでそれを使います。

塗料の種類はホームセンターの店員さんに使い用途を伝えれば色々教えてくれます。なるべく塗料の品揃えが多い所で相談して下さいね。

取り敢えずはこのくらい。今回は2ヶ所廻りました。頻繁にホームセンター行くとあれやこれや欲しくなるのでまとめて買いました。

ランダムサンダーでできる範囲は#120、#240まで削り、入らない場所は手作業で#80、#120、#240で削りました土曜日の休みにホームセンターから帰ってきたのは11時。陽が落ちる16時にはサンディングは完了です。

元の塗装を剥がしたので日曜日にウッドシーラーを塗布。上塗り塗料を木にしみこませない処理です。塗る前に削りカスをウエットテッシュで拭き取り乾いたらエアダスターで細かいホコリを飛ばします。先にウエットテッシュで軽くカスを取らないとエアダスターかけた時、ホコリが凄い事になります。近所で洗濯物干してたら苦情くるかもよ…

f:id:San-moon:20191129185233j:plain

塗料カップに取り分けて自分はウエスで擦り込む様に塗りました。刷毛で塗ってもいいと思います。ベタつかなくなったら再度塗り込みを3回。

そうそう、塗る前に吊り下げられる様に平板をネック取付部に付けます。塗装が完了するまでお世話になります。ウッドデッキのあまり材です。ネック取付けビスで固定。物干しに吊してます。

f:id:San-moon:20191129190849j:plain

2時間ほど乾燥させて(表面がベタつかない程度)#240のペーパーで軽く舐める感じでケバをとってサンディングシーラーを塗ります。

f:id:San-moon:20191129191409j:plain

かなり臭いが強烈です。間違っても家の中で開けない様に!サンディングシーラーもウエスで塗り込みました。ウッドシーラーと違い結構ベトつきます。今回はウッドシーラー同様3回塗りました。とにかく臭い…

f:id:San-moon:20191129191905j:plain

ありゃ?乾燥していると白い筋が出てきた…撫でると剥がれるのでこのまま乾燥します。もしかしたら湿気(水分)が出てきたと思います。ウッドシーラーはおおまかな段差や傷を埋めてくれるのでよく乾燥しましょう。乾いていないとサンドペーパーをかけたときに絡みます。乾燥目安になります。(この後、刷毛で再度塗りました…何故かは後に。)

f:id:San-moon:20191129192629j:plain

乾いてくるとこんな感じで艶が出てきます。サンディングシーラーを塗った時の白い筋は軽く払ったら取れました。(月曜日の写真です。ピックアップは仮に付けてます。中国製を調達しました。詳細は組付け編で。)意外と木目が綺麗でこのままトップコート(クリア)でも良いかなぁ。これアッシュかな?アルダーにも見える…削った感じは固いんだよね。このままトップコートじゃサンドペーパー#240仕上げでは荒すぎるのでウッドシーラー前仕上げ#400〜600、サンディングシーラー仕上げ#800〜1000位じゃないとサンドペーパー目が目立つかな。

余談ですけど、金属に比べると木材は柔らかいので少しのことで傷や凹みができちゃうので扱いが大変。車やバイクに使われている材料で柔らかい素材のABS樹脂やFRPでも今回ほど気を使わなかった様な記憶があります。木材は加工が楽なぶん(柔らかいから)扱いに気を使わないとなぁ。運んでいる時、コツンとぶつけても凹むし…(ネックに使われているメイプル、マホガニー等はボディーに使われている材料より硬いので多少のことでは凹まないけどね。)これは以前、ウッドデッキ作った時も思いましたよ…ピス留めでチョコンとビスの先端当てただけで痕着くし…この時は広い範囲の1mm程度の傷という事でスルーしましたけど。

ギターは弾くことは勿論ですけど、見た目の艶の良さってのが求められる。ギターに限らず輝いて綺麗な物は全てかな。輝くってのは光るじゃなくてマット仕上げ(艶消し)も自分の中じゃ含んでます。生活している周りの品々に言えることだよね。特に趣味の範囲に入るとこだわりが出て来るから尚更かな。アクセサリー・車、バイク、家電品や衣類、バック等の諸々の品々。塗装の話しで行くと地肌(素材)を活かすシースルーは気に入る素材探し。いかに気に入る模様が手に入るかってとこが楽しいかな。気に入る素材が手に入ったら丹念に下地処理してトップコート。気がすむまで磨いて下さい(^ ^)。色染めするならマット(艶消し)が最高峰だと自分は思っています。後処理出来ないよね?ってか後処理知らないだけ?下地と塗料吹いている時にかなり気を使って大昔塗装してました。バフ掛けらんないよね??って感じで。かなりそれましたが今回の塗装は趣味の世界です。妥協は限りなく少なくやっていきたいと思います。(ジャンク使って何言ってんだろ…???)実はこの記事を書いている時はもう色染め(赤)まで進んでいて乾燥してる間に書いてます。

 サンディングシーラーが乾燥したら#400のサンドペーパーで表面を均します。

この時、平面はサンディングブロックを使ってます。

f:id:San-moon:20191130093831j:plain

曲面はスコッチで均します。

f:id:San-moon:20191130094149j:plain

 スコッチもこの後の工程でよく使うので各番手を用意した方が良いです。

平日の夜にコソコソ家の中でやってます。ホコリ出るからお風呂場がいいかも。

土曜日に色染めの下塗りです。実施する前に養生をします。

f:id:San-moon:20191130094821j:plain

ベランダにマスキングシートを張ります。缶スプレーはミストがかなり飛ぶので近所迷惑にならない様にしないとね。ラッカー塗料は匂いも強いので四方囲う様に張ります。

床は壁を張る時に長めに垂らし床に水をかければ張り付きます。

f:id:San-moon:20191130095255j:plain

聞いたことあると思いますが、表面張力が働きます。テープより確実です。

色染赤を塗った後ですがこれだけミストが飛び散ります。

f:id:San-moon:20191202143202j:plain

次の養生です。自分を保護しましょう。

f:id:San-moon:20191130095513j:plain

f:id:San-moon:20191130095544j:plain

マスクは塗装用が良いですけど自分は簡易でいきます。塗装用はフィルターに活性炭が入っていて匂いもシャットアウトしてくれます。塗料に慣れていない方は溶剤で気分悪くなるかもしれないので値段が高くても塗装用を用意して下さいね。健康を害すので。

 白塗りの時は判らなかったので赤塗りの時の写真です。2枚重ねでもかなり汚れます。

f:id:San-moon:20191202144032j:plain

表面のホコリ取りをしたら、スプレーをかけていきます。
f:id:San-moon:20191130100826j:plain

f:id:San-moon:20191130100845j:plain

塗料種類はアクリルラッカー。1本¥369です。倍くらいするスプレー缶もありますが成分見ても変わらないのでコレにしました。選ぶときの注意としてはスプレー噴霧形状。平吹きと丸吹きがあるので平吹きを選んでください。丸吹きは垂れますよ。上塗り赤の発色を良くするために白を下色とします。素材のブラウン系だと同じ赤でも暗い感じに仕上がります。今回は鮮やかにしたいのでブラウン系を埋める意味で白を下地色にしました。車の塗装だと各色下地色が指定されます。塗装メーカーサイトに行くとその辺りの情報は記載されていますので参考に。2本用意して面積からすると4〜5回塗りできます。缶スプレーは塗りやすさからかなり薄めているので染まり悪いです。ガンを使用出来れば調合出来るので2回塗りでも染める事は出来るのになぁ〜。
f:id:San-moon:20191130103019j:plain

先ずは捨て吹き。軽くじゃこんな感じですよ。全面を1回本吹きします。

ここで確認!塗料の乗りを全周見ましょう。サンディングシーラーの時点で判らない下処理の良し悪しが見えてきます。

f:id:San-moon:20191130103923j:plain

まだらになっているの判ります?ウッドシーラーとサンディングシーラーが利いてません。塗りが悪かったのか、研ぎが悪かったのかは判りませんがやり直し。おそらくウエスで塗りこんだ事で塗膜が薄かったのかと思います。軽くサンドペーパー#240で白を研いでサンディングシーラーを今回は刷毛で塗りました。刷毛は100均です。なぜ初めから刷毛塗りじゃなくウエスを使ったかというと塗布目です。刷毛で塗ると筋の段差が大きく研ぎに時間かかるから。2度塗りした際に前の塗料が溶けて拭き取ってるのと同じになったんでしょうなぁ…刷毛塗り2回。かなり厚めです。しかも荒い…サンドペーパーで処理する前にノミとカッターで荒削りです。

f:id:San-moon:20191130105240j:plain

細かい所はノミで。

f:id:San-moon:20191130105422j:plain

幅の広い所はカッターを使いました。やってる最中、老眼がかなり進んでいる自分は波目がよく見えない…情けないなぁ…って事で色付けして見やすくする事にしました。

f:id:San-moon:20191130105753j:plain

色付けて研ぐと高い所と低い所がよく判ります。白が無くなれば研ぎは完了です。

せっかくなので部品を付けた後に隠れる部分をマスキングします。

f:id:San-moon:20191130110135j:plain

f:id:San-moon:20191130110205j:plain

f:id:San-moon:20191130110230j:plain

マスキングテープの幅種類を数種類あると貼り易いです。

平日チマチマ用意して下塗りをしていきます。

f:id:San-moon:20191130110841j:plain

f:id:San-moon:20191130110926j:plain

4回塗りでこんな感じです。白ランダム良いなぁ〜〜〜塗り順序としては先に角から2周吹吹きます。角は厚くしないと研ぎの時にすぐ下地が出ます。角を吹いたら広い平面。角もだけど平行に移動して吹く。これ重要!!平吹き形状のスプレーは大体が縦に広がる様にノズルがセットされています。値段の高いスプレーの中には向きが変えられるものもあります。縦吹きならば横に平行移動、距離も均等にね。斜めに当たると肌荒れムラの原因になります。角を先に吹くのは平面に掛かる塗料が斜めになるからです。平面の重ね塗りは自分の場合、下から上に移動しています。1/3程重なる様に移動してムラを極力なくします。また、縦吹き・横吹きを繰り返すとムラ無く塗れます。距離は捨て吹きをマスキングして所に吹いて確認して下さい。陽気や気温で変わるので吹く度に確認ですよ!角吹き2回/平面1回を4回繰り返します。塗装間隔は1回塗り後、30分は放置して下さい。マスキングした所を触ってベタつかなければ次に吹いてOKです。ゴミが着いた場合も吹いて直ぐに取るのではなく表面が触れる時に払ってください。必ず明るい所で全周染まりを確認します。やっぱり太陽の陽の光が良いですよ。調色とかする時は外に出して確認してました。蛍光灯で確認した時とかなり変わります。

はぁ(´Д`)ハァ…

f:id:San-moon:20191204184735j:plain

f:id:San-moon:20191204184817j:plain

修正だな…ここまで行ったら薄付けパテで修正します。

f:id:San-moon:20191204185818j:plain

1㎜の傷って書いてあるけど1㎜じゃこれ使うには深すぎます。深い傷なら2液性のパテを使いましょうね。

f:id:San-moon:20191204185354j:plain

ほかにもピンホールがあったので同様に埋めました。

f:id:San-moon:20191204185539j:plain

あくまで薄付けパテなので肌荒れを埋めるって感じで使用します。擦り付ける様に盛っていきます。乾燥したらパテ研ぎして全面を軽く#800程度のサンドペーパーで研ぎます。

ありゃりゃ…はぁ(´Д`)ハァ…下地出ちゃった…ラッカーは塗膜薄いなぁ。

f:id:San-moon:20191204190223j:plain
もう車用のプラサフ使います。軽い傷やピンホールなら埋められる。ウッドシーラーの後からプラサフにすれば良かった。っと思った瞬間です…

f:id:San-moon:20191204191253j:plain

プラサフはプライマーサフェーサーの略でプライマーは下地が塗料を吸収しやすい場合、塗料の吸い込みムラを防ぎキレイに仕上げる働きがあります。サフェーサーは表面の傷やデコボコを埋めて均等にするもので使用します。なんかウッドシーラー、サンディングシーラーと同じ役割だね。白のプラサフが売っていたので丁度よかった。他にグレーや黒もあります。白のラッカースプレー買わなくても良かった…

そんなこんなでプラサフ吹いて(1本で足りました)#800で全面研いで下地が安定したので次は上塗編になります。

ネックも手を加えたので後から書いていきます。